天使の舞―後編―
ふとイザヨイは、名案を思いついたとばかりに、ヨゾラの顔を覗き込んだ。


「ねぇ、だったらヨゾラも、一緒に遊ぼうよ。
ヨゾラは乃莉子を、側室にしちゃえばいいよ。」


「え~!
僕、イザヨイにしか興味ないし、触りたくないよ!」


「研究と実験だと思えば?
結婚してから、あたしにイロイロする前に、乃莉子で試してみてよ。」


ヨゾラは少し考える素振りを見せたが、まんまとイザヨイの口車に乗せられたようだ。


「うん。それいいかも。
イザヨイ頭良い。大好き。」


ニッコリと、これ以上ない程に、魅惑的な瞳を輝かせたヨゾラは、イザヨイを抱きしめる。


「どうするの?
この後僕、どうすればいいの?」


珍しくヨゾラの楽しそうに笑う様子を見て、イザヨイも罪悪感とは裏腹に、少し嬉しくなった。
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