天使の舞―後編―
―――。
イザヨイが王の間を訪れた時、アマネは早々に妹を追い返したのだが、実は、気が気ではなかったのだ。
部屋に戻ると真っ先に、心配そうなシラサギの瞳が、アマネの目に入った。
アマネは大丈夫だと、言わんばかりの微笑みを、シラサギに向ける。
「アマネ様。」
それ以上の言葉は言わず、シラサギはアマネの名を呼ぶに、留めた。
「シラサギには、教えておかないとな。
もう、お前は王家の者だ。」
「宜しいのですか?」
「ああ。
むしろ、聞いてほしい。」
アマネは、ため息をついた。
「アマネ様?」
心配そうな表情を崩す事なく、ため息をつくアマネに、シラサギは問いかける。
いつになく、落胆の色を隠さないアマネが珍しくて、シラサギは軽く眉を潜めた。
イザヨイが王の間を訪れた時、アマネは早々に妹を追い返したのだが、実は、気が気ではなかったのだ。
部屋に戻ると真っ先に、心配そうなシラサギの瞳が、アマネの目に入った。
アマネは大丈夫だと、言わんばかりの微笑みを、シラサギに向ける。
「アマネ様。」
それ以上の言葉は言わず、シラサギはアマネの名を呼ぶに、留めた。
「シラサギには、教えておかないとな。
もう、お前は王家の者だ。」
「宜しいのですか?」
「ああ。
むしろ、聞いてほしい。」
アマネは、ため息をついた。
「アマネ様?」
心配そうな表情を崩す事なく、ため息をつくアマネに、シラサギは問いかける。
いつになく、落胆の色を隠さないアマネが珍しくて、シラサギは軽く眉を潜めた。