天使の舞―後編―
「俺・・・いや、魔界王家には・・・秘密がある。」
アマネは、そう切り出した。
「秘密、ですか?」
「そうだ。」
「先ほどの少女の事・・・で、ございますね?」
「ああ。」
ちょっとだけ、悲しそうに口元を歪めて、アマネは俯く。
「アイツは、俺の妹だ。」
「・・・!?妹様がいらっしゃったのですか。
確かに、それは初耳ですが。
でも、隠す必要がおありですか?」
「双子だから。」
「えっ!?」
「妹は双子なんだ。
妹はイザヨイ。弟はヨゾラ。
俺の双子の妹と弟だよ。
アイツらは、生まれてすぐに、その存在を消された。
よっぽど、翼を持たず生まれ、人間界に送られた方が、幸せだったんじゃないか。
・・・なんて思ってしまうよ。
アイツらの行動は、驚く程に規制されていて、外の者の目に触れぬよう、幽閉さながらの生活なんだからな。
片翼だから何だと言うんだ。
片翼とは、そんなに忌むべきものなのか?
まぁ、それはそうと・・・どうやってイザヨイのやつ。」
「アマネ様・・・。」
シラサギはしばらく、アマネにかける言葉を、探せずにいた。
アマネは、そう切り出した。
「秘密、ですか?」
「そうだ。」
「先ほどの少女の事・・・で、ございますね?」
「ああ。」
ちょっとだけ、悲しそうに口元を歪めて、アマネは俯く。
「アイツは、俺の妹だ。」
「・・・!?妹様がいらっしゃったのですか。
確かに、それは初耳ですが。
でも、隠す必要がおありですか?」
「双子だから。」
「えっ!?」
「妹は双子なんだ。
妹はイザヨイ。弟はヨゾラ。
俺の双子の妹と弟だよ。
アイツらは、生まれてすぐに、その存在を消された。
よっぽど、翼を持たず生まれ、人間界に送られた方が、幸せだったんじゃないか。
・・・なんて思ってしまうよ。
アイツらの行動は、驚く程に規制されていて、外の者の目に触れぬよう、幽閉さながらの生活なんだからな。
片翼だから何だと言うんだ。
片翼とは、そんなに忌むべきものなのか?
まぁ、それはそうと・・・どうやってイザヨイのやつ。」
「アマネ様・・・。」
シラサギはしばらく、アマネにかける言葉を、探せずにいた。