天使の舞―後編―
―――。
「ヨゾラくん。」
「何?」
「大丈夫?」
「何が?」
「ここに居る事よ。
平気なの?」
乃莉子は、出来るだけ小声でヨゾラに話しかけた。
だが、肝心のヨゾラに全く気にする様子はなく、キョトンとして乃莉子を見ている。
「ここ、天界よ!
ヨゾラくん、悪魔でしょ?」
「悪魔だよ。それが何?
今更何の心配?
ここへ来なきゃ、イザヨイを連れて帰れないんだからさ。
分かってるはずだよね?
乃莉子って、やっぱりバカなの?」
「・・・・・!?」
「さぁて、イザヨイを探さないと。」
笑顔で辛辣な台詞を乃莉子に浴びせ、スタスタと、ためらう事なく壁をすり抜けたヨゾラ。
「ちょっ・・・ちょっと!
待ってよヨゾラくん。
置いて行かないで!」
乃莉子もそそくさと、壁をすり抜ける。
壁の向こうは、廊下であった。
右を見ても、左を見ても、長い廊下があるだけで、乃莉子にはどちらに進むかの判断は、出来そうにない。
しかしヨゾラは、迷う事なく左を向いた。
「ヨゾラくん。」
「何?」
「大丈夫?」
「何が?」
「ここに居る事よ。
平気なの?」
乃莉子は、出来るだけ小声でヨゾラに話しかけた。
だが、肝心のヨゾラに全く気にする様子はなく、キョトンとして乃莉子を見ている。
「ここ、天界よ!
ヨゾラくん、悪魔でしょ?」
「悪魔だよ。それが何?
今更何の心配?
ここへ来なきゃ、イザヨイを連れて帰れないんだからさ。
分かってるはずだよね?
乃莉子って、やっぱりバカなの?」
「・・・・・!?」
「さぁて、イザヨイを探さないと。」
笑顔で辛辣な台詞を乃莉子に浴びせ、スタスタと、ためらう事なく壁をすり抜けたヨゾラ。
「ちょっ・・・ちょっと!
待ってよヨゾラくん。
置いて行かないで!」
乃莉子もそそくさと、壁をすり抜ける。
壁の向こうは、廊下であった。
右を見ても、左を見ても、長い廊下があるだけで、乃莉子にはどちらに進むかの判断は、出来そうにない。
しかしヨゾラは、迷う事なく左を向いた。