天使の舞―後編―
キャスパトレイユにそんなイザヨイの声は、全く届かない。
キャスパトレイユは、目の前にシレっと立っている、乃莉子しか見えてはいなかったのだ。
ふわっと包み込むように、乃莉子を腕の中に引き寄せたキャスパトレイユは、優しく響くハスキーボイスを奏でた。
「会いたかった・・・。」
乃莉子の耳元でそっと囁くキャスパトレイユの表情は、いつになく温和で、乃莉子を安心させるものだった。
乃莉子はそんなキャスパトレイユの首に腕を回し、背伸びしてキャスパトレイユの耳元に囁き返す。
「私も・・・会いたかったよ・・・。
このまま私を、分からないままでいたら、殴っちゃおうかと思ってた。」
ミルクティー色の天然パーマの俺様王子は、万人を虜にしてしまう、あの、ニッという溢れんばかりの笑顔を乃莉子に向けて、満足そうに頷いた。
キャスパトレイユは、目の前にシレっと立っている、乃莉子しか見えてはいなかったのだ。
ふわっと包み込むように、乃莉子を腕の中に引き寄せたキャスパトレイユは、優しく響くハスキーボイスを奏でた。
「会いたかった・・・。」
乃莉子の耳元でそっと囁くキャスパトレイユの表情は、いつになく温和で、乃莉子を安心させるものだった。
乃莉子はそんなキャスパトレイユの首に腕を回し、背伸びしてキャスパトレイユの耳元に囁き返す。
「私も・・・会いたかったよ・・・。
このまま私を、分からないままでいたら、殴っちゃおうかと思ってた。」
ミルクティー色の天然パーマの俺様王子は、万人を虜にしてしまう、あの、ニッという溢れんばかりの笑顔を乃莉子に向けて、満足そうに頷いた。