天使か!?
葉山side
もうすぐ日が沈む
ったく、俺何やってんだよ
すると、
「真菜!見つけた!」
「有紗!」
「待って、今行く!
このロープ、掴んで」
するとロープが降りてきた
「お前、俺のこと引き上げられるのか?」
「わかんない、でもやってみる」
そして俺はロープを掴んだ
すると、
「きゃー」
有紗が落ちてきた
「ごめん、本当ごめん
みんなにヘマしないって言ったばっかだったのに」
「まあ、有紗がヘマすることはだいたい予測できてたしな」
「え、怒らないの?」
「一人より二人のほうが寂しくないし
見つけてくれてありがとな」
「………
うっうっ…」
「おい、な、泣くなよ」
「やっぱ真菜は真菜だね」
「?」
「中学の時、私いじめられてたんだ
動きはトロいし、ヘマばっかりするし…
でも真菜が友達になってくれたの
「あなたがヘマするのはあなたが人のために頑張ってるからなんだよ」って言ってくれた
本当に嬉しかった
今まで人に誉められたことなんてなかったから」
「真菜が?」
「うん……
私、ほんとはあまり話したくなかったの
……過去のこと
記憶を取り戻してほしくなかったから
でも、やっぱり話す」
「なんで記憶取り戻してほしくねーの?
普通逆だろ」
「中3の時、いろいろあったの」