天使か!?
それから数日がたったある日、私は智輝から話があると言われ、校舎の裏で待っていた
話って何だろ…
まあ、智輝の事だからろくな話じゃないだろうな
数分後、智輝が来た
「話って何?」
「あのさ……
別れよう」
「え!?
何で?」
「別に………
なんとなく……」
「何で……教えてよ……
いきなり、別れようなんて…ひどい…」
最悪……大事な話じゃん
私、なんか悪いことしたのかな…
でも別れようって言うなら、きっともう私のこと嫌いになっちゃったんだ
私は智輝のこと大好きなのに
「何で…何で……よ」
智輝は何も話さない
そして気づいたら私は泣いていた
「真菜……
………やっぱやめた、別れるの」
「え?
え?え?」
もう何が何だかわかんなくなり、頭が混乱していた
「実は長谷川から、真菜と別れてくれって言われたんだ
あいつ、おまえのことずっと好きだったらしくおまえのファンクラブにも入ってるんだ
俺らが付き合ってから、あいつ元気なくて飯もろくに食ってないらしい
長谷川とは小学生の時から仲いいし、心配でな
でも、さっきおまえが泣いてるの見て気づいた
俺達が別れたら長谷川は傷つかないで済むけど、真菜が傷つく
だったら別れても意味ない
俺は真菜にも長谷川にも傷ついてほしくないから」
「そっか……
やっぱ私智輝のこと好き」
「え!?怒らねーの?」
「うん、怒るどころかもっと好きになった」
やっぱり、智輝は優しい
他人の幸せのためなら自分の希望なんて余裕で捨てる
そんな彼のことが更に好きになった
「でも長谷川は大丈夫かな…」
「大丈夫!
そんな心配しないの
私が直接気持ち伝えてくる
そしたらきっと諦めてくれるよ」