天使か!?


真菜side


どうしたんだろう、葉山………


いきなり消えるなんて言って


まあいいや、どうせ冗談だろう


でも朝抱きしめられた時すごくドキドキした


体が大きくてガッチリしてた


そしてとても温かかった


私は彼のことが好きなのかな……


気のせい?


でも、あっちは私のこと、どう思ってるんだろう


そんなことを考えてたら家に着いていた


ガチャ


「ただいま~!」


あれ?お帰りーってこない


「葉山~?」


返事がない


嘘………まさか本当に消えた……の?


そして私は家中彼を探した


庭、キッチン、リビング、トイレ、お風呂場、その他の部屋……


葉山、葉山って叫びながら


そして最後に自分の部屋……




すると………………




窓に…………「好き」




曇った窓に「好き」って指で書かれていた


「葉山?

いるの?

葉山?」



その後も、ずっと探した


でも、彼はどこにもいなかった



まさか本当に消えるなんて………



「いやだ、やめて…


どこかにいるんだよね………


葉山!


葉山!!!」



その後何日も、何日も



私は彼を探し続けた








< 70 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop