天使か!?


そして俺達は兄貴の元上司の家についた


てか家広


ピーンポーン


すると女の人がドアから出てきた


「あら、祐毅くんと

……どなたかしら?」


「あ……いや、

弟です」


「そう

どうぞ、家入って」


「おじゃましまーす」


「おじゃましまーす」





「どうぞ……座って

今お茶持ってくるから」


「あ、すいません……」


そしてその女の人はキッチンの方へ行った


「なあ兄貴、あの人結構美人じゃん

付き合っちゃえば

かなり年離れてるけど」


「お前バカか

あの人結婚してるし子供もいるんだよ

家入った時に気付けよ

それにあんな年上興味ねーよ」


「なんだ、まあそうかとも思ったけどよ

兄貴、彼女の一人もできねーから

弁護士でモテねーとかまじ悲しいな

給料もそんな悪くねーのに」


「うっせえよ

お前みたいにいろんな女とっかえひっかえの男よりはましだ」


「本当は羨ましいくせに~~」


するとその女の人がお茶を持って来た


「どうぞ


………そういえば弟さんへの自己紹介もまだだったわね

私は田中恵子

祐毅くんとは同じ職場で働いていたの

今はもう辞めてしまったけど」


「お、俺は葉山誠也です

このバカ兄貴がお世話になりました」


「おい!なんだよバカって」


「フフフ、仲がいいのね

祐毅くん、仕事の相談事って?」


「あ、その前に……

その顔の傷どうしたんですか?

腕のやつも」


「え………

っああ、転んじゃってね

ハハハ」


「……そうですか………

いや、嘘です」


「は?」


「この前から気になってたんですが夫か子供にDVされてません?」


「え!?

………な、なんで


わかったの?」


「………やっぱそうでしたか……

正直に言ってくれて良かったです

ずっと心配してたんです

誰にやられてるんですか?」


「夫……」


「そうでしたか……

でも仕事してた時はやられてなかったんですよね?

傷もなかったし」


「ええ、仕事辞めたら始まったの

夫は昔から浮気していてね

私が仕事辞めたことでその浮気がバレるのが怖くなって、少し浮気を控えていたの

それで結構ストレスが溜まったのか私に暴力するようになったのよ

私は彼が浮気してることなんてとっくに気付いているのにね」




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