最恐ヤンキーと最笑少女!!
「ふふ………ふふふ」
おっと。笑い声がもれてしまったよ。
けどさ、普通にうれしいし。
まぁこの隣に友達かもしくは彼氏がいれば、幸せなんだけど。
……いや、彼氏はいないよ!?だけど友達はいるから!親友の珠屋 愛夏 (タマヤ アイカ)という友達がね!
けどね…聞いてくださいよ旦那。愛夏のヤロー。
『あ、私彼氏が出来たから!今日は初デートだから!そうゆう事で、ば~い!』
とか、いってさ。
そりゃ彼氏出来て、初デート。羨ましいよ?行ってきなっ!って感じだよ?
けどさ…
ちょっとはその彼氏の話し聞かせろよ!名前も教えてくれないし…
いいもん、いいもん!!!
「私だって、カッコイイ彼氏つくってやる!」
私は手に持っていた、アイスを慎重に振り回した。
だってアイスクリーム落ちたら、立ち直れないし。
――ベチャッ
………皆さ~ん。
なんか不快な音しませんでした?
もしやと思い、足元確認。
…あり?ない。
視線を徐々に上に上げていく。
そして、黒い布に真っ白いアイスがついているのを確認。
警報―警報――
さらに顔を上げていく。
うわぉ!!めっちゃイケメンだ。
そのイケメンは自分の服を眺めている。
そして、冒頭に戻る。