もしも愛が買えるなら
「ホントだね……」

「で、連絡くれたお客さんと直接やりとりして、お客さんに指定された場所まで行くんだ」


あたしはリョウの説明を聞いて、不安を感じた。


「指定された場所って……ホテルにも行くの?」


あたしは恐る恐る聞いてみた。


「やっぱり、そういうイメージなんだね。風俗みたいな」


リョウは寂しげに言う。


「ごめんね! あたしホントに無知でバカだから。何にも知らなくて、変なこと言って……」


あたしは必死で弁解する。


「いや、ミユキちゃんは悪くないよ。普通はそう考えると思うし」

「ほんと、ごめんね」
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