もしも愛が買えるなら
「これは二人のお客さんが入れてくれたんだ」

「二人? どんなお客さんなの?」


あたしは嫉妬心を感じていた。

だって、指名料以外に有料ポイントをプレゼントするってことは……

きっとリョウを凄く気に入ってるから。


「一人はあの女性だよ。ミユキちゃんのレストランに行った人。あの人が2万円入れてくれたんだ」


やっぱり!

私の想像通りだった。


「じゃあ、もう一人は?」

「ミユキちゃんと同じくらい若い女の子。その子が5千円」


あたしの心は、ざわざわと落ち着かない気持ちになった。

あたしと同じくらい若い子なの……?


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