あなたは天使を信じますか?【完】
今日で、雅がいなくなってから1年がたつ。
時々、雅を思い出して辛くなる時もあるけど、大分立ち直ってきた。
それは、そんな矢先の出来事。
いつものように、学校へ行く道を歩いていた私の前にヤツは、現れたんだ。
私の大好きなあの笑顔を携えて。
まるで、ちょっとどこかに旅行に行っていて…今戻ってきたばかりのように…。
雅は、片手をヒラヒラふりながら私の前に舞い降りた。
『七美、久しぶり』
そう言いながら。