カラス
面倒臭いな〜…、逃げようか。
本気で考えてみる。
あぁ、駄目だ。もっと面倒になる。
弄るだけ弄ったレオを、
スルーして自室に戻る。
帽子掛に帽子を掛けて、スーツを脱ぐ。
「……小さいな〜」
鏡に写る自分の身長に
哀しくなるが放置だ。
クローゼットの中から適当に選んで着る。
そして、ベッドへと体を沈めた。
………喉が渇いた。
何か飲もうか。
…動くの面倒だしいいや。
疲れたな〜疲れたな〜
明日、やっぱり逃げようか。
また、そんな考えに辿り着いて
ムゥと眉を寄せる。