黄昏の出会い
☆プロローグ
「--急々如律令!!」
--ドオォォオン!!
「……ハー…ハー……」
爆発した霊力で妖怪達が消えるのを見届け、息を整える。
周りは、私に敗れた妖怪達の成れの果て。
-人間は、私だけ。
辺りには、妖怪の血と薄れていく妖気にまみれていた。
新たな妖気を感じた。
向こうから、私に向かってくる。
「一体……
何時まで……」
漏れた嘆きは、誰に届く事なくかき消される。
「これが……
運命だと、言うのか……。」
どうしようもない虚しさを抱えながら
霊力を削り、妖怪を滅し、
ただ、戦いに明け暮れた。