黄昏の出会い
(静夜side)




「--トドメだっ!!」


『--ギィヤアァァーー!!』




暗闇の中、結界の中で妖怪を射抜いた。



妖怪がいなくなって邪気が薄れてきた。



-この街は妖怪に穢れている。




管理していた九条の術士が倒れたからだ。



管理者が倒れたから、学校以外の周辺にまで、荒ぶる妖怪が出てきたのだろう。



管理者が変わった以上、ここら一帯は私が管理する事を知らせなくてはいけない。




妖怪達の情報網で、私の存在は回っているようだが…………



それでも暴れる妖怪はいる。




荒ぶる妖怪が増えてる今、治安が安定するまで時間が掛かるのは目に見えた。





「---っ、
まだいたか……!」




向こうから邪気を感じ、討伐の為に邪気の感じる方角へ走った。





* * *


「…ただいま………。」


「お帰りなさいです、主様。」



午後3時前。



ようやく街が落ち着いて、家へと帰宅した。



「主様、お怪我は-」


「……ない。」


「では、お片付けは沙那が。」


「……頼む。」




荷物を沙那に渡して、部屋に向かう。






…………眠い……、寝たい……。






でも、報告書作らないと、寝れない…………。



眠気と疲労に誘惑されるも、自分に鞭を打って黙々と報告書を打つ。


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