黄昏の出会い
「朝っぱらから何迷惑な真似してんだ!

学校、もう間に合わないだろうが------!!」


「ギャ------!!」



この時、係員に止められるまで私の蹴りがナイフ野郎に喰らわせたのは言うまでもない……。







* * *


-天ヶ星学園·2年B組



「静夜!?

無事で良かった~~!!」


「エリカ……。
ゴメン、心配かけて……。」


教室に入った途端、エリカが駆け寄ってきて泣きながら抱きついてきた。



他の皆も、
「大丈夫なのか?」
「スゲーな…」


とか、色々声をかけて近寄ってくる。




あの後、電車は目的地の3つ分過ぎた所で止まり、気絶したナイフ野郎は係員に連行されていった。



その時、被害者と重要参考人として私も警察に事情聴取された。



警察はナイフ野郎の私の蹴りで出来た痣や容態を見て、しばらく唖然としてたみたいだけど……。



で、警察から学校に連絡がいったみたいで遅刻は免除された。



やっと事情聴取が終わり、学校に着いたのが3時間目が終わった所だった。



「も~~!
本っ当に無事で良かった~~!!」


「エリカ……。」



エリカを宥めつつ、周りのクラスメート達を対処する。



その時、氷室が遠くで私を見ていた。



少し見つめ合ったと思ったら、顔を逸らされた。




その顔がなんだか寂しそうに見えたような……?





けどすぐに周りの対処に追われ、そちらに構っていた。
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