黄昏の出会い
◇繁ジイのメール
電車ジャック事件から一週間。
あれから妖怪達は大人しくなり、当初より平和になりつつあった。
偶に怨霊になった霊が暴れる前に退治する事があるが、妖怪がらみの退治はなくなった。
学校も、落ち着いてきたから完全下校の体制を解いたようだ。
ああ、ちゃんと守れてるんだな……。
今の現状に、やっとひと息つけた実感が沸いてきた。
* * *
ある日。
「え?
行けなくなった?」
「ゴメン!!
ドタキャンになっちゃって!!」
目の前のエリカが手を合わせて頭を下げた。
明日は土曜日だから、今人気(らしい)カフェに行く約束だったのだが………。
今、エリカが行けなくなったらしい。
「今日から生徒会が再開するでしょ?
あたし一応会計だからさ、出なきゃいけなくて……。」
「…会計!?
てか、生徒会入ってたの!?」
は…初めてしった。
エリカの話によれば、うちの生徒会は仕事が貯まってるらしい。
オマケに人手不足だから、完全下校が続いた今、仕事の量がハンパないとか。
「本っ当にゴメン!
あのバカ会長のせいで!!」
バ…バカ会長……。
ヒドい言われようだ……。
「いや……
それなら仕方ないよ。
カフェはまた今度行こう?」
「ゴメンね、絶対に今度空けとくから!!」
エリカはもう一度頭を下げると、教室から出て行った。
エリカの足跡が絶えた途端、手が余った気持ちになる。
…暇になったな………。
今日は何も起こらなそうだし、帰るか……?
そうのんびり考えた時だった。
--♪~♪~。
ケータイが、お気に入りの着メロを鳴らした。
あれから妖怪達は大人しくなり、当初より平和になりつつあった。
偶に怨霊になった霊が暴れる前に退治する事があるが、妖怪がらみの退治はなくなった。
学校も、落ち着いてきたから完全下校の体制を解いたようだ。
ああ、ちゃんと守れてるんだな……。
今の現状に、やっとひと息つけた実感が沸いてきた。
* * *
ある日。
「え?
行けなくなった?」
「ゴメン!!
ドタキャンになっちゃって!!」
目の前のエリカが手を合わせて頭を下げた。
明日は土曜日だから、今人気(らしい)カフェに行く約束だったのだが………。
今、エリカが行けなくなったらしい。
「今日から生徒会が再開するでしょ?
あたし一応会計だからさ、出なきゃいけなくて……。」
「…会計!?
てか、生徒会入ってたの!?」
は…初めてしった。
エリカの話によれば、うちの生徒会は仕事が貯まってるらしい。
オマケに人手不足だから、完全下校が続いた今、仕事の量がハンパないとか。
「本っ当にゴメン!
あのバカ会長のせいで!!」
バ…バカ会長……。
ヒドい言われようだ……。
「いや……
それなら仕方ないよ。
カフェはまた今度行こう?」
「ゴメンね、絶対に今度空けとくから!!」
エリカはもう一度頭を下げると、教室から出て行った。
エリカの足跡が絶えた途端、手が余った気持ちになる。
…暇になったな………。
今日は何も起こらなそうだし、帰るか……?
そうのんびり考えた時だった。
--♪~♪~。
ケータイが、お気に入りの着メロを鳴らした。