先生、私じゃだめですか?
寝たふりをすること。
寝たふりをすれば必ず先生が起こしにくる。
そんなちょっとのことで私はものすごく幸せを感じる。
「未来ー。俺の授業で寝るなんていい度胸だなー。」
先生が私の肩をさすりながら話す。
「だって先生の授業なんか眠くなるんだもん・・・。」
わざと眠そうにして話す私。
「お前きいたぞー。ほかの授業んときはちゃんとやってるんだってなー?」
え・・・。
やばい。
ばれて・・・ないよね?
「せんせー!!ほかのをちゃんとやってるから眠くなるんだよ!!」
声のしたほうを向くと友達の麻友(まゆ)が笑いながら話している。
フォローしてくれたんだ!!
「そっそうだよ!!数学なんて授業受けなくてもわかるもーん♪」
「・・・ふーん。まぁ未来はクラストップだから俺なんもいえねぇわ。」
と笑いながら話す先生。
こんな近くで先生と話せる時間は幸せ・・・。
あたし重症かな?
麻友は私が先生のことが好きって知ってる。
麻友には大反対されたけどなんだかんだ応援してくれてる。
「おし。じゃあ授業再開すんぞー。」
先生が黒板のほうに歩き出す。
・・・もう行っちゃうんだ。