短編集

タイトル未設定

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　高校生になって２年と３ヶ月目。
「ごめん、やっぱり平野とは付き合えない」
　ああ、やっぱりか。
「そっか………でも諦めないからね、私」
　平野真衣、１７歳。
　人生５回目の告白、見事に振られました。

「おかえりー、真衣！どんまい」
「なんで振られたってわかるのよ……」
　教室に戻ると、親友の悠紗が駆け寄って来た。
「だって４回告って全部ダメだったし、相田って絶対女に興味なさそうじゃん？」
「それでも好きなんだから、好きって告るのは自由だしー」
「はあ……真衣ってほんと一途。おんなじ人に５回も告るとか」
「だって直緒君超かっこいいし、頭いいし！」
「はいはい、わかったわかった」

　私が好きな人は相田直緒君。