Oh!

4-女は度胸

その翌日の夕方だった。

夕食の準備をしていた時、テーブルのうえに置いていたあたしの携帯電話が鳴った。

特に番号の確認をすることなく、あたしは電話に出た。

「もしもし?」

「小西さんですか?

湯川です」

湯川さんだった。

彼からの電話に、あたしは心の中で構えた。

「専務が交通事故に遭いまして」

「えっ?」

当麻が事故?

「今すぐ小西さんを迎えに、それから病院へ」

「いいです」

湯川さんをさえぎるように、あたしは言った。
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