Oh!

5-マイハニー

家につくと、そのまま寝室に連れて行かれた。

2人でベッドに座ったとたん、当麻はあたしの額に自分の唇を落とした。

「――怒ってる?」

そう聞いたあたしに、
「何をだい?」

コーヒー色の瞳に見つめられた。

「僕は、安奈が無事でよかったと思ってる」

「そうじゃなくて…」

「安奈。

君が湯川くんの元へ行ったと聞いた時、僕は怒りで頭がおかしくなりそうだった。

でも、同時に不安だった。

君が湯川くんに何かされてたらと思うと、気持ちがどうしようもなかった」

泣きそうな声で言われたと思ったら、当麻に強く抱きしめられた。
< 107 / 115 >

この作品をシェア

pagetop