Oh!
もっと奥がいい…。

けど、恥ずかしくて言える訳がない。

「――んうっ…」

躰の奥でうずいている熱に耐える。

「どうして欲しいんだい?」

当麻が顔を覗き込んで問いつめようとする。

あたしは目をそらし、唇を噛みしめて耐える。

「切れちゃうから噛まないで」

向かされて、ペロリと唇を舐められた。

「――んっ…」

それにも反応してしまったのは、中途半端な躰のせいなのかも知れない。

「――安奈…」

消え入りそうな声で、当麻があたしの名前を呼ぶ。
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