Oh!
「そりゃ、俺だって自分以外の女と楽しそうなところを見せられたらショックは相当だ。

でも、兄貴は結婚もしてなければ彼女もいない。

安奈にとっては好都合じゃねーか。

しかも兄貴の方から距離を縮めてくれようとしてる。

もうさっさと兄貴と結ばれろ。

自分から負けを認めろ」

その時、テーブルのうえに置いていた理人の携帯電話が鳴った。

「俺か」

理人は携帯電話を手に取ると、出た。。

「もしもし?

ああ、兄貴か」

当麻?

理人の口から出てきた彼の名前に、あたしは気持ちを構えた。
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