Oh!
理人があたしを見る。

「安奈なら今目の前にいる」

早速理人はあたしの居場所を言いやがった。

心の中で毒づいたあたしに、
「手出ししてないから。

って言うか、それ以前に彼女いるんですけど。

…うん」

理人はあたしを見ると、ニヤリと笑った。

何かよくないことを考えてるのは確かだ。

「わかった。

兄貴の仕事が終わるまで、ちゃんと安奈を部屋に閉じ込めておくから。

じゃ、仕事頑張って。

バーイ」

理人が携帯電話から耳を離した。
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