Oh!
「好きだよ」

待つ時間もなく返された、ストレートなそのセリフ。

「幼なじみとか、妹とじゃなくて、1人の女性として」

次に続いたセリフは、あたしの心臓をドキッと鳴らさせるのには充分だった。

「…ふーん」

あたしは当麻から窓の外の景色に視線を移した。

「やっぱり、嫌われてるみたいだね」

呟くように当麻が言った。

嫌ってるんじゃない。

当麻のことが嫌いな訳じゃない。

「どうしたら、安奈は僕のことを好きになる?」

…それって、今聞いて答えなきゃいけないこと?
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