Oh!

2ー溶けるような夜

「――安奈」

――当麻…?

頬に添えられた大きな手に、あたしは薄く目を開けた。

あれ?

あたし、いつの間に眠ってたんだ?

それよりも、当麻の様子が少し変なことに気づいた。

当麻、どうしたの?

そう思った時、あたしの両手が頭のうえにあげられていることに気づいた。

しかも……動かない。

いや、拘束されていると言った方が正解だ。

えっ、何?

一体どうしたの?

あたし、一体何があったって言うの?
< 41 / 115 >

この作品をシェア

pagetop