Oh!
「――んっ…」

舌で唇をなぞられたと思ったら、口の中に舌が入ってきた。

「――ふあっ…」

口の中をなでる舌から逃げようとしたけど、大きな手で後頭部を押さえられた。

腰にも、当麻の手が回る。

「――はあっ…」

唇が、離れた。

「――当、麻…?」

「ごめん、今は安奈が欲しい」

「えっ?

きゃっ…」

当麻にお姫様抱っこされ、あたしは寝室へ連れて行かれた。

そっと、壊れ物を扱うように、当麻はあたしをベッドのうえに寝かせた。
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