Oh!
「ちょっと、当麻!

電話まだ途中だったのに!」

抗議をしたあたしに、
「僕よりも理人の方が大切だって言いたいのかい?」

「えっ…」

当麻の口から返ってきた答えに、あたしは訳がわからなかった。

「大切なのは当麻で、理人はただの幼なじみで」

思ったことを、あたしはとりあえず答える。

「昨日安奈に無理をさせたのは」

「あたしが酔っぱらった勢いで理人とキスしたことに怒ってたんでしょ?」

先を言われたことに当麻は目を丸くした後、すぐに息を吐いた。
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