Oh!
「弟と妹に嫉妬を覚えてしまうほど、安奈を思ってる僕は嫌いかい?」

そう言った当麻に、
「――嫌いじゃないに、決まってるでしょ」

あたしは返した。

そもそもあたしだって、当麻に話しかけていたあの女の子に嫉妬を感じた。

それに関してはお互い様だ。

「――安奈…」

コーヒー色の瞳が近づいてくる。

その瞳に、あたしは目を閉じた。


「――んうっ…!

いやあっ…!」

「気持ちいいかい?」

浅いところを抜き差しする当麻の指が焦れったい。
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