Oh!
「――当、麻…」

あたしが名前を呼んでも、当麻はそれ以上をくれない。

「中、どうなっているんだい?

教えてよ」

「――ふっ…」

ふざけないでよと、あたしは思った。

人が焦れったさに苦しんでいる時に、この人はなんてことを言い出すのだろう。

「うやっ…」

当麻の指で胸の先を弄ばれる。

中途半端な躰に、その刺激はつらい。

「――奥が…ビクビクして…んっ…」

当麻がいつまでも浅いところばっかさわるから…。

心の中で、あたしは当麻に毒づいた。
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