Oh!
乳白色の温かいお湯が、情事で疲れた躰を癒やしてくれていた。

「熱くないかい?」

向かい側にいる当麻があたしに聞いてきた。

「別に、大丈夫だよ」

あたしは当麻に答えた。

一緒にお風呂に入ったのは、
「初めてだね」

当麻が言った。

あたしが思っていたことを先に言われた。

バシャッ

「うわっ!」

当麻の顔にお湯をかけてやった。

「もう、ビックリするじゃないか」

当麻はやれやれと息を吐いた後、顔にかかったお湯を手でぬぐった。

これくらいのこと許してよ、精いっぱいのあたしの抵抗を。
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