Oh!
チラッと当麻に視線を向ければ、
「どうしたの?」

彼に不思議そうな顔で首を傾げられた。

確かに、あたしたちは片思いをしていた時間が長かった。

…んっ?

そう言えば、
「当麻」

彼の耳元に唇を寄せた後、あたしはささやくように彼の名前を呼んだ。

「何だい?」

そう聞いてきた当麻に、あたしはためらった。

いや…でもここで聞いた方が…。

いや、これは2人の時に聞いた方が正しいか?

悶々と、あたしは考え始めた。
< 79 / 115 >

この作品をシェア

pagetop