Oh!
あたしは唇を離して、当麻の手を止めた。

「どうかしたのかい?」

止められた当麻は不思議な顔をして、あたしを見つめた。

「――今日は…」

今から言おうとしてることを、あたしは少しためらった。

でも、ためらっている場合じゃない。

「今日は…。

今日は、あたしが当麻のことを気持ちよくさせたいの…」

そう言ったあたしに、当麻は驚いた顔をした。

「今日は驚かされることばかりだね」

当麻はあたしと向かいあうように座った。

「どうぞ」

そう言って、当麻は脚を広げた。
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