Oh!
確か…歯は立てちゃダメなんだよね?

昔、友達の話で聞いたことをあたしは思い出した。

歯は立てないように、慎重に。

何度も自分に言い聞かせて、当麻の灼熱に舌を這わせた。

「――ッ、はあっ…」

当麻があたしに感じてくれてる。

そう思ったら嬉しくて…だけど顔を挟むように、当麻の両手があたしの頬に触れた。

そのまま、あたしは顔をあげられる。

「――当麻?」

名前を呼んだあたしに、
「気持ちよかったから、もういいよ。

これ以上されると、もう無理…」

「えっ?

――んっ…」

当麻に唇をふさがれた。
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