車イスのウザグシ
「残念ですがー。
もう一生、
あるけることは、ないかと...」
医者の、ノイズがかった低い声。
「...そんな、、っ...!!」
「お父さあんヴ...!!」
泣きじゃくって聞き取れないくらいの言葉で、
バカグシの両親が、私の隣の小イスにすわってそう言った。
ーどうしよう...
私、やってしまった...
バカグシの両親の、泣きわめく声を聴き、
ようやくことの重大さにきずく私。
ー遅かったんだ。