頑張れ舞
寝坊のおかげ
次の朝…………
がらっと、部屋の戸が開く。
「お姉ちゃ~ん!まだ、寝てるの?」
「……えっ」
ガバッと起きる。
「愛~っ…今っ!何時?」
「何時って聞くのはいいけど、結城先輩っ!もう玄関にきてるよ」
「うっそ~っ」
目覚まし時計を消して二度寝したみたいだ。
又、やってしまった。
…それより急がなきゃ!!
布団から飛び起きて制服に着替える。
階段を走って玄関まで行くと、結城先輩が、呆れた様に笑ってる。
「ごめんなさぁ~い!結城先輩っ!!」
半べそで、結城先輩に しがみつく。
「それはいいけど、舞っ!頭っ…」
そっと…舞の頭に、手ぐしをかける。
「寝癖っ!あちこち跳ねてるぞ」
げっ!!
バサバサっと手で直す。
愛は呆れ顔で、後ろで見ている。
あははっ……
「取りあえず行くかっ」
「……はいっ」
ちょこちょこと結城先輩の後を歩く。