頑張れ舞
教室に入った舞が自分の机に鞄を置くと
晴江が来て言う。
「舞っ!おはよ~っ、今日は自転車じゃなかったんだね」
「うんっ!結城先輩のバイクの後ろに乗って来たぁ」
「いいわね~っ朝からラブラブねっ」
「う~ん…でもっ寝坊したし弁当忘れた」
「舞らしいじゃんっ!っていつもの事じゃない?」
「ひど~い晴江っ…でもっそのおかげで、昼休みは結城先輩と一緒に食べるんだぁ~っ」
「へぇ~良かったねぇ~順調だね!付き合ってどの位になる?」
「んっ?……えっと~っまだ2ヶ月?位かな?」
「去年のクリスマスからだだよねっ付き合い始めたのって」
「うんっ!結城先輩のボクシングの試合が終わってから!劇的な愛の告白~っそれも!皆の見てる前でっ!思い出しただけども感動するぅ~っ」
「はいはい良かったね」
「うん良かったよ~っ」
「ところど編み物の方は?順調?」
「…あ~っ編み物ねっ!結局セーターは無理だからマフラーにしたんだ」
「そっか!でっどう?」
「ど~うって…まぁ頑張って編んでるよっ!昨日は、頑張りすぎて12時過ぎまでやってたからっ朝寝坊しちゃったし」
あははっと笑ってみる。
「舞の場合いつもじゃない?」
「そっそれを言わないでよ」
あたってるだけに何も言えない。