頑張れ舞



教室に入った舞が自分の机に鞄を置くと
晴江が来て言う。



「舞っ!おはよ~っ、今日は自転車じゃなかったんだね」



「うんっ!結城先輩のバイクの後ろに乗って来たぁ」



「いいわね~っ朝からラブラブねっ」



「う~ん…でもっ寝坊したし弁当忘れた」



「舞らしいじゃんっ!っていつもの事じゃない?」



「ひど~い晴江っ…でもっそのおかげで、昼休みは結城先輩と一緒に食べるんだぁ~っ」



「へぇ~良かったねぇ~順調だね!付き合ってどの位になる?」


「んっ?……えっと~っまだ2ヶ月?位かな?」



「去年のクリスマスからだだよねっ付き合い始めたのって」



「うんっ!結城先輩のボクシングの試合が終わってから!劇的な愛の告白~っそれも!皆の見てる前でっ!思い出しただけども感動するぅ~っ」


「はいはい良かったね」



「うん良かったよ~っ」


「ところど編み物の方は?順調?」


「…あ~っ編み物ねっ!結局セーターは無理だからマフラーにしたんだ」



「そっか!でっどう?」


「ど~うって…まぁ頑張って編んでるよっ!昨日は、頑張りすぎて12時過ぎまでやってたからっ朝寝坊しちゃったし」


あははっと笑ってみる。


「舞の場合いつもじゃない?」



「そっそれを言わないでよ」


あたってるだけに何も言えない。



< 23 / 43 >

この作品をシェア

pagetop