頑張れ舞
無事、昼食ゲットして結城先輩と中庭で、お昼にする事にした。
中庭は、昼休みに昼寝する人やら何やらで、ご利用する人がいるけど今日は、まだ誰もいない。
2人腰掛ける。
「…結城先輩は、弁当かぁ~」
大きなステンレスの容器で、中をあけると中身は、和食!?
「わぁ~すご~っ」
「あ~っ、おばさんが、いつもバランスよく栄養面考えてくれてる」
「あ~そっかっ…おばさんってっ、うちのおばあちゃんだよね」
「んっ?…そうそう」
中味は、きんぴらごぼう、肉じゃが、かぼちゃの煮物、鮭、春雨サラダ、厚焼き玉子、きり干し大根、揚げだし豆腐…?
すご~っ豪華!
ってか、種類が多いけど、量が少なからず多からずで、毎日おばあちゃんよく作るなぁ~っ…
うちのお母さんなんか、簡単冷凍食品だよ(笑)
サンドイッチの袋を開けながらジッと弁当の中味を見る。
「舞っ、何か食べる?」
「厚焼き玉子食べたぁ~い」
「じゃっ!サンドイッチ1つと交換なっ」
「うんっ」
厚焼き玉子をパクッと食べる。
うわぁ~っ、めちゃっ美味し~い
「おばあちゃん!すごいなぁ~っ」
「俺はっ、舞の作った弁当食べたいな」
食べながら、ちらっと見て言う。
「………え~~っ!!あたしの?」
あたしの作った弁当なんて……食べられたもんじゃない…
「こっ…今度ね」
「あ~っ、楽しみにしてるよ」
「そっ、その代わりあまり期待しないでっ大した物作れない……おばあちゃんみたいに…」
「舞が、作ってくるた物なら何でもいいよっ、例え焦げた玉子焼きでもっ」
「結城先輩……」
うるうると、結城先輩を見つめる。
よしっ!今度っ結城先輩の為に弁当作るぞ!
ガッツポーズする。
そんな舞を見て微笑む。
「俺はっ、そんな舞が大好きなんだからさっ」
…へっ?
どんな?あたし?…