頑張れ舞
おばあちゃん
「ただいまぁ~!お母さんいる?」
「お帰り~っ」
洗濯物を取り込んでたのか、洗濯物を抱えながら言う。
「お母さん台所貸してぇ!」
「何するの?」
不思議そうに舞を見る。
「練習~っ!何かない?」
冷蔵庫を開けながら聞く。
「…練習って!何するの?」
洗濯物を置いて台所に来る。
「弁当の、おかずになるものない?」
「弁当のおかず?……自分の弁当でも作るの?」
「違う!結城先輩の」
冷蔵庫を、あさりながら言う。
「なぁ~んもないじゃん!冷凍庫に冷凍食品があるだけっ」
パタンと閉めて言う。
「弁当にするなら、それで十分じゃない?冷凍物を、そのまま弁当に入れるだけでいいんだからぁ~」
「……お母さんに聞いたのが、間違ってた」
………あたし!絶対お母さんに似たんだ!