頑張れ舞
結城先輩のバイクに乗って学校に着く。
「じゃっ、昼休みなっ」
「うん!お弁当中庭で一緒に食べよ」
「お~っ、中庭で待ってるよ」
結城先輩と、わかれて教室に向かう。
「おはよ~っ舞!」
「おはよっ、」
同じクラスの斎藤隆史
(さいとうたかし)
たかちゃんだ。
幼なじみで家が近所
「今日!お前、彼氏と来たのかっ…」
「うんっ!そうだよ」
へへ~と弁当箱を降って見せる。
「…んっ?もしかして!舞が?弁当作って来たとか?」
「そう!そのとおり」
自慢そうに言う。
「…へぇ~彼氏に?」
「初めて!作ったんだぁ~」
「そうなんだぁ…」
…確かに、舞のやつ手に何枚かバンソウコを巻いてる。
「…彼氏!腹こわさなきゃいいなっ!」
にやっと笑って言う。
「失礼なっ!形はいまいちだけど…味はいいんだからね」
おばあちゃんの味付けだから…
何て言いたくない!
「昔!ガキの頃さぁ~お前、俺に形のわり~おにぎり作ってくれた事あったよな」
「えっ?そんな事あったっけ?」
考え込む………