頑張れ舞



教室に入った舞は、
机に鞄を置き席に座り頬杖をついた。



「おはよ!どうした?不機嫌そうな顔して」


直ぐ様、晴江が舞の机の前に来た。



「……朝一から!からかわれた。」


ブスッとして、たかちゃんのいる方を見た。



「誰に?」


「たかちゃん!」


「隆史に?」


「そう!」


「舞は、からかいがいあるからね!」


「晴江まで?ひど~っ…」


「それだけ舞が、可愛いって事かな?」


………?
どう言う事?


そこへ……


「おぅ!どしたっ?手に、いっぱいバンソウコ巻いてっ!」


後ろから男子生徒に言われた。


「自分で、弁当作ってきた。」


「へぇ~、今度!俺にも作ってよ~胃薬用意してっから」


ポンポンと頭を叩いて笑って立ち去った。


「何よ~もう」


「ね~っ、そう言う事!みんな舞に、ちょっかいかけたいんだよ!」


「何それ~!いじめだっ!」


「そんなんじゃないよ!…羨ましい位だよ、あたし何か!からかわれもしないよっ」


…なんもっ!羨ましくないよ~っ



    
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