壊レル。恋をする。
一応私は高等学校へ通ってはいるので今日も通学しなくてはならない。

高等学校なんて行く意味があるのか?
そんなものに行ったって何か得をするでもない。何時もそのようなことを考えながら時を過ごしていた。

(さあ、そろそ行くか。)

私には親が居ないので、
「行ってきます」
などと言っても何も返事は帰って来ない。

今日はいつも通っている道が混雑していた為、別ルート通っていくことにした。

(ふう。今日もまた地獄のような一日が始まるのか。嫌だな)などと考えながら歩いてい居ると突然、身体に衝撃が走った。
(痛っ。何かにぶつかったのか?)
と後ろを振り向くとそこには茶髪の背の高い男性が居た。

『すみません....それでは失礼します』
と言い残してすぐに去って行ってしまった。

律儀な方だな。
そう思ったらと同時に何故だかもう一度あの人に会いたいという思いも出てきた。

今日の私はどこか可笑しいのだろうか?
いつもはそんなこと思わないのに。



それがこの少女の恋のハジマリだった。

< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop