キミのテディベア



「田中ー!!

はいっ!!」


その日の昼休みだった


同じクラスの女子に名前を呼ばれて振り返ると何かぬいぐるみみたいなものを投げられたら


岸本結羽


咲良と同じ吹奏楽部だっけ



俺はぎりぎりのとこでキャッチ


「さすが野球部

ナイスキャッチ!!」


「………これなに??」


俺はこのくまのぬいぐるみを見つめた


薄いピンク色でやわらかくて……


「なにってテディベアでしょ」


そういって岸本は行ってしまった





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