りせっとしちゃうー?
卒業
明日で卒業か...
見慣れた校舎をゆっくりと見渡すとため息がでた。
この中学校三年間...
私ボーっと過ごしてたな。
みんなもっと楽しんでなかった?
今になって後悔をする。
高校になったら楽しめばいーぢゃん?
でも中学の思い出...
特に恋...
全然経験してない...。
ちゅーもハグもしたことないよ?
付き合ったことすらない。
...なにやってきたんだか。
もうちょっと騒ぎたかったかも。中2病とかなっといたほーがよかったw?
うーん...
鏡に映った自分の姿があまりにも惨めで情けない。
「明日で卒業だよ?実感ないー。」
私の前を通り過ぎた女子2人。
髪が太陽に照らされて赤っぽくみえた。
耳にはキラリとひかるもの。
スカートは太ももあたり。
髪染め
ピアス
私にとって無縁なこと。
無縁すぎるくらい無縁だよ。
ほら
鏡に映った私は
真っ黒なショートヘヤに
膝下のロングスカート。
そしてがり勉をよそわせるメガネ。
はい、地味コです。
メイクなんてしたことない。
オシャレには無縁。
髪染め、ピアスだなんて
もってのほか!
「おい、琉斗!」
「あ?」
「ほーら、」
あなたの視線にうつったのが
私だったなんて...
気づかなかったよ...?