好きなキモチ。



なぁちゃんは『ふぅ』と大きく一息つくと、自分のお腹に手を当てた。

この仕草が何を示しているのか、すぐに分かった。


「も、もしかして…赤ちゃん、いるの?!」

「…うんっ」


だから、太ったように見えたんだ。

赤ちゃんがいたなんて…。


「じゃあ、こんな薄着じゃ駄目だよ!」

今のなぁちゃんの格好は、半袖短パンだった。

「大丈夫大丈夫っ…暑いしさ~」


んーと背伸びをするなぁちゃんが『あっ』と小さく声を零した。

「みこさ、こっちに住むんだよね?
だったら今日私んちに泊まりなよ!

まだ、場所決まってないでしょ。明日一緒に探しに行こうよ!」




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