好きなキモチ。


「バカ…行くよっ」


あ、今バカって…。


それより、何だろう。

翔太くんの顔が一瞬だけ赤かった気がする。

「学校に戻ったら、先生とか、皆うるさそーだなぁ」


確かに。
そう思うなら何で連れてきたのかな?

トントンと翔太くんの腕を軽く叩き、私は携帯を取り出して

〝何で連れてきたの?何かあった?(>_<)〟

こう書いて翔太くんに見せた。


私は、バカなのかな?
翔太くん黙っちゃってる…。

唐突過ぎた─「何でって…みこが泣いてたから、強がってたから、心配だったから」



一瞬にして、私達を潮風が包み込む。


気がつけば、私はポロポロ泣いていた。



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