好きなキモチ。


じゃ、じゃあ…私、どうする?

翔太くんに会いに来たけど、彼女いるなら告白の答えなんて決まっている。


か、帰る?

でも、どこに?

なぁちゃんち?それとも東京?


いやいや、逃げてどうするの。

でも、逃げなくてもどうするの。

ああ、もうどうしよう!!


「影山…お前、これから暇?」

私が頭の中を整理していると、竹井くんに話しかけられた。

「──…え?」

「だから、暇か聞いて─「暇じゃないよ」

竹井くんの話を遮って『暇じゃないよ』と答えたのは私ではなく……翔太くんだった。


…え、翔太くん?

竹井くんは当然驚いていた。

だって、私より先に翔太くんが答えたんだもん。




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