好きなキモチ。
「青柳に聞いてねーよ」
「みこは予定あんだよ」
…え、何で翔太くんが答えてるんだろう?
普通私が答えるのに。
「はぁーー~~~っ?」
「ま、そうゆうことだし?帰れよ、竹井くんっ。
ミズホちゃんには忘れ物渡せたわけだし」
翔太くんは何故か私に予定があると言い出し、竹井くんを見ながらニヤリと口角を上げた。
私は二人の会話についていけずに、ただ二人を見ているだけだった。
「わーったよ。帰ります。
じゃ、影山…いつか二人で飲もうぜ!じゃーな」
竹井くんが私と翔太くんに手を振りながら帰ってしまった。
……私飲もうって言われても、飲めないかも。
お酒、飲んだことないし。