好きなキモチ。
「うぅー~~…っ、グズッ」
私は翔太くんの手などお構いなしに目をこする。
すると、翔太くんの手が私の頬から離れる。
叩かれると思った瞬間、フワッと抱きしめられた。
「…みこ、ごめんな?
最初から叩く気なんて無いよ。
意地悪しただけ…まさか泣くなんて思ってなかった。本当にごめん。
……怖かったよな?」
叩く気が無かった?
じゃあ、翔太くんに叩かれないの?
翔太くん、私のことからかったの?
「~~~…酷いよぉっ!馬鹿、ウッ…」
「ごめん」
「いやっ!翔太くん嫌いっ……翔太くんに叩かれると思って…私怖かったのに……グズッ」
翔太くんは、まだ泣き止まない私の頭を三回程ポンポンと撫でてくれた。